LUNA SEA Rain- アクティブリスニング

　今回は，LUNA SEAのRain（レイン; 1994）を聴いてみた．有名曲「Rosier」のB面．といっても，かなりいい曲なので，ここに登場させてしまいました．今の子達，B面とかいって通じるんだろうか？

アクティブリスニングとは何かはこちらのリンクから

[itemlink post_id=”189″]

淡々としたイントロからAメロ

右手側，歪んだギターのアップピッキングから始まる．ジャララ～ン．

そこにドラムはバスドラを四つ打ちしながら，タム回しがトットットットトンと入ってきて，全体のバンドサウンドが始まる．

若干，ベースがスライドダウンでクイギミに入ってくるのが特徴的．非常に淡々とブブブブと鳴らしてくる．

左手側では，こちらも歪んだギターがジャーーとかき鳴らし，こちらもスライドダウンでフレーズを終える．その合間にこっそり，六弦あたりを引っ掻いて効果音的なものを出している．

右手側はンジャンジャンジャンジャと裏拍でひたすらアップピッキング．

この間，実はドラムは変則的なリズムを刻んでいて，結構普通の８ビートっぽいんだけど，４小節目の終わり部分だけ，ちょっと転がった感じのフィルを入れてくる．陰な感じを演出しているように思う．

「君に吹く～」からはガラッと印象が変わる．

左手ではピロリ～とクランチ程度のアルペジオが鳴り，右手ではミュート気味のオクターブ奏法で，８分（ディレイ込）を刻むギターがそれぞれ，若干明るめに聞こえる世界観を見せてくる．

この間も，ベースはひたすらブブブブとメロディアスなフレーズを刻み続ける．

ドラムも，ここからはきれいな８ビードになって，明るめな印象．

この曲の不思議なところは，このAとBをひたすら続けていくことで，一つの世界観に引き込んでいくということ．

そして，いわゆるサビ？Cメロ？は，またドラムが変則的になってTake to Heart～と歌い上げる

ギターソロは，相変わらずSUGIZOらしいブヒャ～ギターを聴かせている．こういう音出せても出す人ってそんなにいないんじゃないかと思う．ピックで弾いているっていうよりは，アームで引っ張るような奏法で，クワァクワァいわせている．途中，速弾きを披露するところもあるけれど，そこよりはスライドとアームでの叫び具合が彼らしい．

ギターソロの後に，大サビが来るのがこの曲は特徴的で，そこが好きだという人も結構いるようだ．
ギターソロから大サビまでの間の静けさが好きだ．

「今まですべて～」の大サビ

　ボーカル自身も，ここまでにない明るいメロディを高らかに歌うけれども，周りの演奏も全くオーソドックスなロックという感じで，８ビートを刻むドラム，８分で刻むベース，ギター．全員がシンクロしているのは，ここだけなので，余計に世界が切り替わったように聴こえるのだ．しかも，あっという間にこの大サビは終わる．

　そして再び「Take to heart～」と始まる．

　最後の「Rainy day～君だけを～」も，ここだけの演奏ですね．
　最後は，その感じでちょっとセッション感を出して演奏を終える．
　最後，ちょっとテンションの残るフワフワしたコードで，ジャラ～ンと一番最初に戻る感じも，ヘビロテを助長させますね．結構，LUNA SEAの中でも，好きな曲の一つです．ぜひ，聴いてみてください．