機材分析

チャンネルストリッププラグイン「PSP InfiniStrip」プリアンプ使用感

 ~5月18日までの締切で、PSP AudiowareとDTMステーションが共同主催,国内発売元のBeatcloud.jpが協賛をした,ミキシングコンテストを開催していました.チャンネルストリッププラグインである「PSP InfiniStrip」をいかようにか使用して,2Mix提出するというものだった.小寺可南子(@cana_ko_tera)さんボーカルの「Appreciation 100」のマルチトラックデータが公開されており,そのデータを使ってミックスをし,提出する格好だ.気づいたら締め切りを過ぎていた(爆)ので,残念ながら提出はできなかったのですが,図らずもInfiniStripを試用する運びとなったので,ここで使用感について少しまとめておきます.30日間フル機能を試用できるので,入れ方とかはこちらの同コンテスト紹介サイトで確認できます.プラグインに対して,少々レビュー的な要素も入るので,お許しください.

充実の多機能

 まず,このプラグイン自体が,かなりの多機能を備えています.Studio Oneをお使いの方は,元々入っている「Fat Channel」などと対比されるプラグインに当たるのかなと思います.以下,具体的な機能をリストアップしてみます.まず,大きな機能の分類として,以下の8つがあり,それぞれについていくつかのモードが付属しています.

PREAMP
FILTERS
GATE
COMPRESSOR
EQ
LIMITTER
CONTROL
SPECIAL

お気に入りはプリアンプ:アナログ回路がアナログい

 例えば,一番はじめのPREAMPは,「Gain」「Pre 60s」「Pre 70s」「Pre 80s」「ADC 90s」という感じで,各年代風な音にするようなプリアンプをエミュレートしています.90sについては,ADC(アナログ/デジタル コンバーター)として機能しているようです.

 こうしたプリアンプの機能は,トラックごとにゲインを稼いだり,あるいはトータルの2Mixにあてて使用することができますが,単にゲインを稼ぐという目的や,音量を整えるという目的であれば,マスターボリューム機能は別途ありますので,どちらかと言えば,それぞれの年代風味を足すことに意味があると言っても良いのかなと思います.
 以下,それぞれの年代ごとのプリアンプの音を比べてみました.設定は同じにして,プリアンプモデルだけを変えてあります.Gainのみと比べると,それぞれのモデルのアナログシミュレーションの感じが出ているかなと思いますね.

 公式HPにおけるそれぞれのモデルの違いの説明は以下のようになっています

ゲイン-純粋なゲイン(ゲインのオート調整付き)
Pre 60sーゲインに追加して,値を変えるタイプのプリアンプエミュレーション
Pre 70sー ゲインに追加して,変圧器付きの控えめなプリアンプ
Pre 80sーゲインに追加して,変圧器なしの控えめなプリアンプ
ADC 90sーゲインに追加して,12bitの非線形アナログ/デジタルコンバーター

PSP

 では,実際に音を聴いてみましょう.素材はアコギの生録りです.

GainのみOnの場合
60sプリアンプOnの場合
70sプリアンプOnの場合
80sプリアンプOnの場合
ADC90sOnの場合

 あとは,それぞれのつまみの効き具合がモデルによって違うのかなと思いますが,その辺は音によっても変わってくるところかなと思います.

 その他,コンプだったり,Specialの中のDiesserなんかが気になる感じですが,その辺はまた機会をみてレビューしたいと思います.

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